◎手の平に宇宙 2
夜、明るい部屋で一人、小さな箱を開ける。
「……? 何だコレ?」
中身は、半透明な色とりどりの小石がたくさん。
片方の手の平にあけると、僕の手の中で小さな山を作るくらいだった。
「…暗くしたらいいのかな?」
手の平の石山から目を離して、電気のスイッチを切る。
真っ暗になるハズの部屋が、何だか仄かに明るい。
「あ…」
手の平を見ると、仄かに光る、色とりどりの小石がたくさん。
真っ暗な部屋の中で見るソレは、まるで夜空の星の様で。
今、僕の手の中に、宇宙がある。
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